半分、青い。終わりました。
突っ込みどころ満載な部分は確かにありました。アンチも結構いたようですが、私は個人的に好きでしたね。
半分、青い。は賛否両論あるドラマだったと言われていますが、私は賛します。
クソドラマだと言っている人は、これ読んでみて欲しいです。そして、もうちょっと考えてみて欲しい。
随所に、最終的には、律と鈴愛って・・・
と思わせる部分はありましたが、
次はどうなるんだろう?次はどうなるんだろう?
と気になりましたから。
「次はどうなるのだろう?」というのは【次回も見よう】の視聴者の本質の部分です。
このような気持ちにならない、【次も見よう要素のない】掻き立てられる部分のない作品が多い中、そういう意味では楽しめましたね。
この記事では、
半分、青いの良かったところと、そして、半分、青いとはなんだったのか?を考えたいと思います。
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半分、青い。とはなんだったのか(感想・考察)
そうなのです。
片方の耳の聴力を失う。
ここが重要なのですね。
しかも、その色は青なのです。
雨の音が半分聞こえないのです。
青は、悲しみを現す色なのです。
半分、青い。の鈴愛にとって特に大事な人とは?
時系列に見ていくと、
- 母親
- 律(好きな人)
- 裕子(親友)
- 亮ちゃん(旦那)
- かんちゃん(娘)
だったのではないでしょうか。
半分、青い。だったところ
鈴愛は、片方の聴力を失って【半分、青い。】になりました。
母親の春さんは、娘の東京への巣立ちに、【半分、青い。】を感じました。
律と鈴愛は、お互いに想いあっていたのにうまくいきません。【半分、青い。】です。
裕子が漫画家を辞める時に、同士だと思っていた鈴愛は、【半分、青い。】になりました。
かんちゃんが熱を出して、自分と同じように耳が聞こえなくなるんじゃないか?と思い、鈴愛は【半分、青い。】になりました。
亮ちゃんと結婚して一緒にやりたかったけど、監督業に1位の座を奪われてしまい鈴愛は【半分、青い。】になりました。
律が大企業を辞めると知り、【半分、青い。】になりました。⇒その後一緒に起業する律と歩き始める
春さんのガンで、鈴愛は【半分、青い。】になりました。(でも取り乱さない)
かんちゃんのいじめで【半分、青い。】になりました。(でも取り乱さない)
裕子の死で【半分、青い。】になりましたが、前までの鈴愛ではもうありません。へこたれずに強く生きると誓います。(でも取り乱さない)
たくさんの、半分、青い。が描かれていました。
人間の人生には、喜びだけではありません。悲しみが付随します。それを、半分、青い。では言いたかったのだと思います。
鈴愛にとって重要な人物の不幸もまた、描かないといけない。そしてそれを鈴愛はどう受け止め対処するのかが重要です。
例えば、東日本大震災きっかけに、かんちゃんが、いじめられましたが、あれは描かなくて良かったのでは?と思う人もいたかもしれませんが、実際、東日本大震災きっかけで、ある地域の子達が、いじめに遭いました。
それについては詳しくは言及しませんが、ニュースでも話題になりましたね。
そして、鈴愛は、律が、大企業を辞めた時に、【半分、青い。】状態になりましたが、一緒に起業して、律と歩き始めてからは、強くなりました。
ここから鈴愛は変わりました。
大事な存在の母親春さんの病気、娘のいじめ、親友の死にも、そう取り乱さずに、強く生きる鈴愛になりました。それも、表現していたと思います。
ココに注意
そして、産婦人科医のきみか先生も言っていました。生まれることが喜びなら死ぬことが、ただ悲しいとだとは思わないと。
半分、青い。の東日本大震災は必須
バブル世代の人の人生で、東日本に住んでいた人達にとって、東日本大震災は、ものすごく強烈なインパクトを与えました。
地震だけでなく、津波、原発・・・命を脅かす恐怖ったらなかったですから。
これは、鈴愛の人生に影響を及ぼさないはずもありません。
実際、震災後に結婚をしたカップルも増えたのも事実です。
生き方を見直した人がいたのも事実。
確かに、最後の1,2週で、半分、青い。の青の部分をえがいているので、見るのが辛くなる部分がありましたが、逆に言うと、それをえがきたかったのだろうと思いました。
それをえがきたいからこそ、緩急を表現するためにも、随所にユーモラスを用いていたのでは?と思うのです。
【ゲゲゲの女房】や【おひさま】の時と違って離婚する人が増えているのも世相を反映しているのではないでしょうか。
離婚した人や、半分、青い。を持っているすべての人に、強く前向きに【生きろ】というメッセージだったと思います。
半分、青い。けどアイデアで乗り越える人生
そして、このドラマのテーマソングにもなっているのが、アイデアです。
鈴愛の全般の人生では、漫画家でアイデア。
そして、【一瞬に咲け】を生み出しました。
そんな、鈴愛の代表作【一瞬に咲け】のファンの亮ちゃんと結婚します。
結婚後は、夫の亮ちゃんが脚本でアイデア。
律は西北大学で、ロボット作りにアイデア。
そして、岐阜犬で、律と鈴愛が合作します。
扇風機のマザー同様、岐阜県も律の母親、わこさんの病気と死に絡んでいますよね。
東京に戻った鈴愛は、アイデアで、リアカー引いて五平餅を売ってみたり、本当、鈴愛って考えてみるとすごいですよ。
そして、鈴愛と、律の第2の作品が、鈴愛の最愛の母、春さんが病気になって発した言葉で作り出した。
そよ風の扇風機、マザーです。
そしてラストは、律からもらったプレゼント、アイデア商品の傘で、片耳難聴者でも、雨を感じることができるものです。
鈴愛がもらった傘なのに、その傘は、鈴愛にとって大事な春さんや、かんちゃんの雨まで凌ぐことができるのです。
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半分、青い。の良かったところ~バブル世代の生きざま
鈴愛は、バブル世代です。
鈴愛が生まれたのは、1971年7月7日生まれです。
日本のバブル期は、1986年12月から1991年2月までの4年3か月(51ヶ月)間を指すのが通説となっています。
鈴愛は高卒ですので、15歳から20歳の頃が日本のバブル期です。
(高校(3〜4年制)卒であれば1968年4月2日から1974年4月1日生まれまでがバブル世代に該当します。)
そんな世間ではバブルの真っただ中、好景気の時に就職しようとした鈴愛ですが、就職に苦しめられました。
そして、若いころ、マー君と律と連れ立って、お立ち台で扇をフリフリしていたシーンがありました。
ボディコンお立ち台のバブル世代のあれですね。
私はバブル世代ではありませんが、バブル世代ど真ん中の人が、自ら、バブル世代は考え方が違う
と言っていたのを聞いたことがあります。
そりゃそうです。
バブル全盛期の浮かれていた日本を経験した人たちと、その次の不遇の世代、アラフォークライシスの人達では、数年しか経っていませんが、何気に、待遇や、ちょっとした部分の考え方も違います。
ココがポイント
半分、青い。はバブル世代の風を感じたドラマだった
鈴愛は漫画描きに夢中だったけど、バブルの雰囲気とか時代を感じました。
鈴愛は良い子ちゃんではない
主人公の鈴愛は決して良い子ちゃんではありません。自分の想いを貫くタイプの人です。
鈴愛は、まっすぐな人です。
まっすぐ過ぎてそれで、人を傷つけてしまうことも多々ありました。
その鈴愛の熱さ、ストイックなところも好きでしたね。
半分、青い。は、時代の変遷を追っているドラマ
朝ドラでは、私は個人的に【ゲゲゲの女房】が好きなのですが、その時代独特の髪型や、ファッションなどがあります。
そういう変遷もすごく良かったですね。
今はない、ノスタルジックな気持ちになりました。
律や鈴愛の髪型とファッションもそうです。
朝ドラでは、戦前戦後などは描かれてきましたが、ドストライクに、バブル世代の時代をぶつけてきたところも新鮮でした。
そして、この時代の変遷と言えば、【携帯】。携帯の変遷もドラマで描かれていました。
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まとめ
ただの、鈴愛と律の恋愛ドラマだったとは思いません。
バブル世代以降において、離婚問題もリアルなところです。
世相を反映し過ぎて、娘かんちゃんの真央ちゃん見てスケートやりたいとかまで織り込まれていましたが(笑)
そして、鈴愛にとって、最大の悲しみ、親友裕子との別れ。
生き残った方も辛いです。それこそ、半分、青いです。
私にも、実際、夫が被災して亡くなり(勿論自分も被災)、そして心労がたたり病気になってしまった知人もいます。
本人から話を聞きましたが、想像を絶する悲しさです。
朝ドラは、全ての【半分、青い。】を持っている人に贈る、【強く生きろ】というメッセージだったと思います。
永野芽郁さんの鈴愛も、ストレートでド直球で憎めない人でした。
律はそんな鈴愛を見守っていましたね。
人が、人と結婚するカップルになる相思相愛状態になるということは、誰か他の人の想いを青くしている部分があるなと思います。
全ての人が相思相愛にはなれません。
誰かの不幸の上に誰かの幸せは成り立っているような。
例えば、最終週に亮ちゃんが、鈴愛に【やり直さないか?】と言いましたが、その想いは報われなかった。
最後が悲しかったですが、良いドラマだったと思います。
そして、半分、赤いになっていた(笑)岡田准一と、西島秀俊の散り椿の感想はこちら
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