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ドラマ・学校へ行けなかった私が 「あの花」「ここさけ」を書くまで・感想・考察~いじめはいけない

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ドラマ・学校へ行けなかった私が 「あの花」「ここさけ」を書くまで・感想・考察

小学校から、登校拒否の主人公・坂田安喜子がアニメの脚本家「あの花」「ここさけ」で成功するまでの話。

 

脚本家 岡田麿里さんは、ペンネームなのでしょうか。

 

主人公はの名前は、坂田安喜子です。「あの花」「ここさけ」はそのままの設定で出てきます。

ということが、気になりました。

 

自伝ドラマなので、突っ込むのもおかしいのですが、何分、登校拒否児なので、

独白のモノローグが多い。

そして、ご両親が離婚されているので、母親との関係性が強いなと思いました。

 

安喜子が、自分の世界の殻から抜け出し、外の世界で活躍して、いつしか、母親と立場が逆転します。

 

脚本家は、書けないと前に進みませんから、辛い仕事です。流れ作業していればいいって訳ではありません。

 

安喜子の底知れないパワーが見て取れました。

 

学生時代は、友達と楽しむことで、癒され、発散するところってあります。

しかし、引きこもり、安喜子は1人だった。常に自分の感情と向き合い1人で対峙してきたからこそ、培ったパワーなのではないかと思いました。

その証拠にという意味でも、このドラマも独白が多いです。

 

そして、当時は、今以上に「いじめ」は認められないし、「不登校」なんて受け入れられない理解のない社会でした。

 

今の世の中は、「いじめ」で亡くなられた方達のたくさんの方や歴史から、フリースクールや学校以外の形が出来上がっていった訳です。

 

一般的に言われがちですが、今の子供のいじめの方が陰険だなんてことはありません。いじめが悪だと認識が乏しい中で行われるいじめは、残酷でした。

 

夏休み明けの2学期に不登校になる子達へ向けての働きかけは最近多く見るようになりました。このドラマもそういう一環でも製作されていると思います。

 

社会のベースがいじめ=悪という認識が強くなっていますし、不登校の子供達を守ろうとする動くが活発になっているのは良いことだと思います。

 

そして何よりも、私は、いじめられた経験がありますが、不登校になりたくても親が許してくれませんでした。

 

親の反対を押し切り、不登校になれたのは、ある意味自我が強い証拠でもあるのではないかなと思います。

 

皆が行っている学校に、行かなくなる、その選択をできるのは、自我が強い人でないとできません。

 

自分の場合でも、

  1. 親が学校に行かないのを許してくれなかった
  2. 学校に行かなかった将来どうなるの?

というところから、針のむしろのような、環境でしたが、学校に苦しい中でも行きました。

すごく辛かったです。

学校に行かない選択も辛いかもしれませんが、1人戦時中のようないじめられている環境に行かざるを得ないのもまた辛いです。

 

どっちが良いとは、分りませんが、どちらの道を選ぶにも「強さ」がないと選べません。

 

そんな境地に立たされてしまう「いじめられた人」は、やはり大変ですから、いじめはなくなって欲しいと強く望みます。

 

ドラマ・学校へ行けなかった私が 「あの花」「ここさけ」を書くまで・ネタバレ・ストーリー

不登校は、「あの花」のジンタが投影されていますし、橋の上で何度か叫ぶ伏線があります。

橋の上で叫ぶシーン

で表してみました。

心象風景と連動している部分など、純文学のようなドラマの仕上がりになっています。

 

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安喜子は小学生から高校まで不登校

小学校で、学校に行けなかった。坂田安喜子。

母親打開策クリスマスパーティーを開く。

しかし、そのパーティーには、いじめっこがきてた。ぶちぎれる安喜子。

 

布団に入っている安喜子に、母親は、掃除機を壁にわざと強く打ち付ける音でアピールをする。

 

しかし、安喜子は、ゲームをする。ゲームをして本を読んで寝て。高校になってもそういう生活が続いた。

 

友達や、人は言う、「逃げてないで学校は行った方がいいよ」と。

安喜子「分かってるんです分かってるんだよそんなことは」と苦悩する。

 

安喜子は、カーテンの隙間からから外の世界を覗くのが癖だった。

 

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不登校児の苦労

ちょっとそこまで出かけるのも武装が必要だ。3日ぶりにお風呂入った。やつ等を威嚇できる洋服を選ぶ。

安喜子は、合いカギを母親が持って行ってしまい、窓から出かけないといけなくなってしまった。

せっかく勇気をだして、外出したのに、自転車がスカートに挟まって破れてしまってパンツまで見えてしまう事態に・・・

 

人目を気にして焦るあまりに、行動がめちゃくちゃになってしまうのですね。

 

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母親も追い詰められていく

とうとう母親壊れる

そんな、窓から出る安喜子を見たと近所の人から聞き、「恥ずかしい」と言って包丁もって暴れまわる母親

 

母子家庭の母親です。親1人娘1人で、娘が長い間不登校になったら親も追い詰められていきます。

 

母親は言います「安喜ちゃんは私が憎い?こんなに大きくなって殺せない。」

 

本当に真剣勝負なのが分かります。親も苦しいのです。一緒に苦しんでいるんです。学校に辛い思いで出かける子供を見るのも、家で引きこもってるのも見るのも辛いものです。

 

いじめはその人だけではなく、親や周り全てを追い詰めて苦しめるのです

 

包丁を振り回していた母親でしたが、塩ラーメンを作り一緒に食べる母と娘でした。

 

安喜子の高校の先生(温水洋一)が訪ねてくる。

出てきなさいと布団をはがすと、安喜子は、パンツと1枚だった。

このままでは、単位が足りない。作文を出してみないか?先生に言われる。

 

おじいちゃんの想い出と死

相変わらず、ばんばんと掃除機を壁に打ち付け無言の攻撃をしてくる母親。

そして、チャラチャラした格好して出かける。

 

お爺ちゃんが来た。

写真を撮って欲しいと頼まれて、パノラマカメラしかなくて、写真を取る。

タンはき用のティッシュたたむの手伝う。

 

片肺で、気管支を壊しているおじいちゃん、ティッシュは必需品だった。安喜子は、買ってくるように頼まれる。

 

久しぶりに外に出たら、桜が咲いていた。

おじいちゃん、ごめんなさい。鈴の音。

友達が来ると老人は邪魔と言って帰る祖父。最後に、敬礼をする。

お爺ちゃんは、「安喜ちゃんお友達っていいものですね。」と言う。

安喜子は気付きます。お爺ちゃんは、学校に行かないのが嫌なんじゃなくて、私がつらい寂しい思いをするのが嫌なんだ。

おじいちゃん、亡くなって家に戻ってきた。

結局、パノラマ写真で撮った写真は遺影には使われなかったけど、おじいちゃんは、死期が分かっていたのかもしれませんね。

母親の彼氏が暴れる

ある日、チャイム連打される。

母親にが、安喜ちゃん逃げてと叫ぶ。

いわゆる、痴情のもつれ。

 

安喜子は、お風呂の中で閉じこもり隠れる。

安喜子は、作文が得意だった。賞状が何枚も壁に貼られていた。

 

中の世界に閉じこもった中の世界に閉じこもった私の言葉がだれかに受け入れられるなんて。

書いてみたい。

私の言葉を綴りたい。

安喜子、橋の上から、ウワーと叫ぶ。

 

外の世界へ飛び出していった安喜子

母親に、気を付けるのよと電車での上京を見送られる。

安喜子は、「バカ(母親の元カレ)より変な男めったにいないよ。」

と言った。

上京する時のお母さんは、なんだかんだ言って、優しかったです。包丁を振り回していたお母さんはそこにはいません。

 

電車が止まる。

トンネルを抜けるとそこは外の世界のはず。

本当に出られるのだろうか。

 

外の世界(東京への暮らし)に行くために電車のトンネルのを抜けるのを心の世界も一緒に表現して比喩しています。

 

安喜子は、ゲーム学校に行くことになった。

男友達に、映画の券を渡されずる休みを提案された。

 

昔の不登校を思い出し、びくびくしたけど、私のことを誰も知らない。ということに気づき、めちゃくちゃ楽しめた。

安喜子は、外の世界で一瞬のキラキラを味わった。

シナリオライターの苦労

この外の世界のキラキラはすぐに消失してしまった。

刺激的だったキラキラが色あせていった。

中の世界から見た外の世界はもっと輝いていた。

 

なんでも断らないで仕事を引き受けた。

どんな仕事でも断らない。

少しずつ大きな仕事も決まっていく。

しかし、挫折もした。

 

「どの仕事も、中途半端。どの現場でも求められないよ。」と怒鳴られることも

 

母親から、少しでいいんだ20万円、お金が欲しいといわれる。

母娘の立場逆転。

東京の橋の上で叫ぶ

「お母さんは働いたこともないくせに」と説教をする。

私なんかが何言ってるんだろう。

東京の橋の上でうなだれる。

アニメのシナリオライターの成功

自分が書いた脚本のアニメが放送される。

安喜子感動して泣く。

 

アニメのシナリオライターになりたいと監督に詰め寄る

監督と一緒にお仕事したい。

監督には、どういういう人間かもっと知りたい。シナリオで。と言われる。

 

  • 私はトイレを開けたままする
  • 登校拒否児は言えない

長年付き合っている彼氏にも登校拒否の話はできないでいた。

しかし、うち開けてみると、あっさりとしていた。

 

今更何そんなこと言ってるの。どう考えたって問題ある人じゃん。

と言われてしまった(笑)

 

全てわかった上で、受け止めてくれていた彼氏さん(後の旦那さん)素敵ですね。

 

「ここさけ」は難航しまくって安喜子は、一度降りるとまで申し出た。

 

しかし、担当者に、「あの花のメインスタッフが贈るっていうスタイルだからわかるでしょう。」と怒られてしまう。

 

安喜子は、罵詈雑言の、ネットの書き込みを見る。

そこからヒントにして「ここさけ」が生まれた。

母子立場逆転・母が祖父の想いとリンク

行き詰る安喜子に、母親は、仕事を辞めて帰ってこいと言う。

 

安喜ちゃんが辛そうなのが嫌なんよ。

おじいちゃんとお母さんの想いが重なりました。

 

しかし、

できることをできる場所でするだけだ。

と気づきます。

「ここさけ」の上映会が秩父で開かれる。

母親を呼ぶ。

機材トラブルが起こってしまった。

どうしてこんな時に限ってお母さんのこと呼んじゃったんだろう。

 

ここも実際の「ここさけ」とリンクするエピソードですね。

お客さんが叫ぶ

打ち上げ花火があがる。

「ここさけ最高」

「秩父最高」と叫ぶお客さん。

安喜子の心の中の想いが、他人(お客さん)にも広がった瞬間です。

 

ラストも最後の橋

なんどか、叫んだ秩父の橋の上です。

お母さんと電話をする安喜子。

お母さんから、素敵な仕事ねと言われる。

安喜子「だから、もう戻らないよ」

お母さん「うん、お母さん困るし。」

ありがとうねと仲直りして立場逆転です。しかし、娘のお金をあてにしている母親って・・・

 

学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで原作

このドラマには原作があります。岡田麿里さんが書いた本です。

 

 

 

脚本家、岡田 麿里さんと言えば、長井龍雪・岡田麿里・田中将賀の3人のアニメーション制作チーム超平和バスターズです。

代表作品が、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」です。

ちなみに、『心が叫びたがってるんだ』は、アニメ映画と実写化されています。

私も、その違いを、考察感想書いています。

参考心が叫びたがってるんだ(ここさけ)アニメと映画を見て比較・感想・ネタバレ・考察

 

タイトルは、心が叫びただってるんだですけど、心がすっきりとして、温かい気持ちにもなる話です。恋あり、友情ありのモラトリアムや葛藤はあるのですが、繊細な作品です。

 

また、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」は、今なら、FODプレミアムで視聴できます。

はじめての方でしたら、初月無料で視聴できます。

 

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